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2025/11(第29号)

数字から見る台湾

  • 円安が牽引する日本旅行「量と質」、2つの上昇トレンド

    Japan National Tourism Organization 日本政府観光局(JNTO)の資料によりますと、2025年1〜3月の訪日外国人旅行者の消費額は約2.27兆円で、前年比約28.4%増となっています。

    また、外国人旅行者の第3四半期(7〜9月)の日本での消費額は2.1兆円で、前年比11.1%増です。これらの記録的な数字の背後にある最大の原動力は、円が歴史的に継続して弱い状態にあることです。

    海外旅行者にとって、日本でのほぼすべての消費——宿泊、交通、ショッピングまで——が円建てで割安になり、その購買力はかつてないほど高まっています。こうした経済的な後押しにより、日本は世界で最も魅力的な旅行先の一つとなりました。

    記録的な訪日客数は、日本経済に大きな利益をもたらしています。このペースが続けば、外国人旅行者の年間消費額は 9兆円を超える可能性があり、インバウンド観光産業は自動車に次ぐ、日本を代表する主要な「輸出産業」としての地位を確固たるものにします。

    しかし、この消費の波の背後には重要な質的変化が隠されています。旅行者の行動が「モノ消費(ショッピング)」から「コト消費(サービスやアクティビティ)」へと決定的に移行しつつあります。

    データがこれを明確に示しています:2025年第3四半期の消費構成では、宿泊が総消費の36.6%(前年比+2.7ポイント)を占め、ショッピングは25.5%(前年比−3.1ポイント)に低下しました。これは、とくにリピーターの旅行者の間で、より深く、より意味のある旅行体験を求める傾向が高まっていることを示しています。

    百軒広告の見解

    円安は確かに大きな誘因ですが、旅行者が本当に求めているのは「体験の深さ・特別さ」 です。

    今後の日本観光マーケティングは「お得」から「価値」へと重点を移し、「文化+地域+季節+テーマ」を融合させたストーリー性のある旅を設計すべきでしょう。特に「リピーター」は体験型観光の主力です。

    訪日経験者に向けて「上級編の遊び方」や「隠された日本」を紹介し、新潟・佐賀・鳥取・伊勢志摩などの地方都市を提案したり、温泉+酒+アート、ご当地美食、冬の雪祭り+文化的宿泊などのテーマ型体験の造成が効果的でしょう。

    円安がもたらしているのは「安い日本」ではなく、「より近く、より深く、より本物の日本」 です。ショッピングから体験へ、旅行者から探求者へ——今こそ旅行体験価値を創造する時です。

  • 若い旅行者は「体験型」旅行を好み、観光産業を変革し続けています。

    WebinTravel がまとめた「アジア太平洋地域の旅行強国:未来を再定義する10のトレンド(Inside Asia Pacific’s travel powerhouse: 10 trends redefining “The Next 20”)」によりますと、アジアの旅行成長は若年成人(20〜40歳)によって牽引されており、特に「音楽/ポップカルチャーイベント」および「体験型旅行」に集中しています。そして、日本はまさにそのホットスポットの中心に位置しています。現地でのイベント体験と観光産業はアジア全体で急速に発展しており、旅行地はコンサート、フェスティバル、スポーツイベントを活用して旅行者を惹きつけています。

    テイラー・スウィフトが2024年にシンガポールで開催したコンサートは約2.25〜3.7億ドルの経済効果を生み、音楽ツーリズムの力を鮮明に示しました。タイでは最近、Creamfields Asia やその他の大型音楽フェスティバルが開催され、香港の観光回復も7人制ラグビー、アートバーゼル、新スタジアムでの大型コンサートによって支えられています。

    人気の訪問地にはシンガポール、タイ、韓国、日本、インド、香港が含まれ、この需要は若年層(20〜40歳)によって推進され、特に音楽フェス、コンサート、ポップカルチャーイベントが中心となっています。一方、クリケットやラグビーなどのスポーツは、家族層やファン層を惹きつけています。

    アジアの旅行先では、このような大型イベントを「ソフトパワー」として活用し、世界的知名度を高め、高消費旅行者を各国が奪い合う状況となっています。

    百軒広告の見解

    2025年上半期のデータを見ると、日本旅行の検索数と実際の訪問がともに増加しています。特に若い旅行者は、体験型でSNSと相性の良い旅行スタイルへと大きくシフトしています。

    これは、日本観光のマーケティング内容を「深度+特色体験」に重点を置く必要があることを示しています。「写真映え+深度の歩き旅+SNSシェア」という3つの要素を強調することで、お花見や都市観光といった従来の観光内容だけでなく、より魅力的な体験を訴求できます。

    さらに若い旅行者ほど、「混雑回避」「いつもと違う目的地体験」への関心が高く、費用を抑えながら質の高い体験を得るためにオフピーク旅行を選ぶ傾向があります。そのためマーケティング戦略として、「オフシーズン特典+深度ルート」の組み合わせ、「主要都市以外の新しい発見」、「テーマ旅行」(現地音楽祭・文化イベント・アートビレッジ/酒蔵体験など)を設計することが有効になります。

台湾豆知識

  • 台湾人にとって、火鍋は一年中欠かせない食文化

    火鍋は冬の温かい料理にとどまらず、台湾人にとっては 一年中欠かせない生活の儀式です。夏の暑い夜でも、秋の少し涼しい集まりでも、冬の午後でも、スープが煮立ち鍋の香りが漂うと、台湾人はいつでも鍋を囲む理由を見つけます。

    小火鍋、麻辣鍋、日本式しゃぶしゃぶ、石頭火鍋など、各種類に熱心なファンがいます。友人の食事会、恋人のデート、会社の集まり——どれも鍋です。

    こうした「鍋文化」は台湾で最も温かい人間関係の潤滑剤となっています。たとえ35 度の暑い午後でも、冷房の効いた部屋で鍋を囲み、大きな肉を頬張り、汗をかきながら食べる——その「熱気あふれる幸福」こそが台湾らしさの象徴です。

  • 夜市は台湾人にとって「生活の遊園地」

    台湾では、夜市を知らずしてその街を理解したとは言えません。夜市は単に「小吃を食べる場所」ではなく、生活感と人情味が溢れる社交の場です。カップルのデート、友人との集まり、家族の外出、仕事帰りのリフレッシュ——「夜市に行こう」の一言で気分が切り替わります。

    日本人旅行者や外国人にとっても、夜市は「本当の台湾」を体験する文化的冒険です。屋台の親しみやすい声、混雑していても温かい雰囲気、そして台湾の生活リズムそのものがそこにあります。多くの外国人旅行者は初めて夜市を訪れた後、「これこそ台湾だ」と口を揃えています。

    次に台湾を訪れる際は、観光地だけでなくぜひ夜市を歩いてみてください。

    滷味(台湾のおでん)をひと皿、そして手搖飲(ハンドシェイクドリンク)を片手に、台湾の夜を最も賑やかなスタイルで楽しんでいただければと思います。

台湾旅行市場ニュース

  • 最近は日中関係の緊張により、中国からの訪日団体旅行が大規模にキャンセルまたは停止されています。
    最新情報によりますと、11月中旬〜17日に約 50万枚の中国発日本行き航空券がキャンセルされたようです。
    日本時報やガーディアンでは、中国側が訪日旅行に対する警告や制限を発出し、旅行市場に明確な空白が生じていると報じています。一方台湾では、旅行愛好者のコミュニティや航空券検索データから、「中国の団体旅行が減った今こそ日本へ行く好機だ」という声が増えています。「日本旅行は景色を見るだけでなく、日本の友人たちと深くつながる機会である」という考え方が人気の話題になっています。

  • 2025年の ITF 台北国際旅行展は本日(10日)、盛況のうちに閉幕しました。4日間で国内外の旅行業者と多くの来場者が集まり、入場総数は365,302人に達しました。購買意欲も非常に高く、クレジットカード満額ギフト交換額は 1.5億元を超え、前年比18.6% 増となりました。
    多くのホテルでは毎日「百万元級の利用者」が現れ、中には「千万元級」の超高額利用者も登場しました。
    可樂旅遊は前年同期比60%超の成長、自由行販売は200%増で、過去最高を記録しました。

  • 近年の旅行市場の変動と競争の激化により、アジア太平洋地域のホテル業者は重要な経営改革の時期に入っています。
    D-EDGEの分析によりますと、ホテル業者はビジネスとレジャー双方の需要のバランスを調整し、中央予約システム(CRS)を中心とした直販強化によって、安定した経営のレジリエンスと持続成長力を築く必要があります。
    報告では、戦略を実行する上でテクノロジーが中核となると指摘しています。中央予約システム(CRS)は予約エンジン、チャネル管理、GDS、決済連携を統合し、料金と在庫をリアルタイムで更新することができます。
    さらに、CRM(顧客関係管理)やデジタルマーケティングツールと組み合わせることで、顧客へ精確にアプローチし、直予約比率を向上させることができます。バリ島の Ekosistem Hotels & Villas の事例では、CRS を中心に持続可能な経営理念を取り入れ、市場変動の中でも安定した成果を維持しています。

台湾で見かける日本

  • 年度観光イベントである「2025 ITF台北国際旅行博」は、11月7日に開幕しました。今年の東京観光エリアは、全く新しいブランドビジュアルとクリエイティブなインタラクティブデザインで登場し、旅行者に東京の多様な魅力を再発見していただくことを目的としています。会場では最新の旅行情報を紹介するだけでなく、東京の「遊び・ショッピング・文化」という三つの魅力を体験することができ、旅行者の皆様に東京の熱気と驚きを一足先に感じていただけます。

  • 2025 台湾東京着物展(Tokyo Kimono Show in Taipei)は、2025年12月19日から21日まで、台北・華山1914文化創意産業園区で開催されます。これは、日本の着物ブランドおよび着物文化が台湾で大規模に展示される初めてのイベントです。

  • 日本の国際コーヒーイベント「東京コーヒーフェスティバル(Tokyo Coffee Festival)」が、12月19日〜21日の3日間、初めて台湾に登場します!本イベントは Coffee Taipei と共同開催し、台北の圓山花博公園にて、スタイルと温かみのあるコーヒー体験をお届けします。日本と台湾の人気コーヒーブランド40店が集結。街全体にコーヒーの香りが広がり、両国のコーヒー文化が深く交わる魅力を存分に感じていただけます。

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